顧問先インタビュー|株式会社ディー・マネージ様

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ディー・マネージ様について教えてください。

萱沼社長:当社は、業務パッケージソフトを使い、お客様の仕事を見える化し、標準化することで、仕事を効率化するお手伝いをさせていただいています。

 

顧問弁護士をつけようと思った理由を教えてください。

萱沼社長:会社を設立した当時は、正直言って資金的にもメンタル的にも余裕がなくて、契約書の整備などは後でいいだろうと思っていましたが、それから10年以上も経ってしまい、「そろそろ整備しないと」と思っているタイミングで藤井先生と知り合うことがあり、また、弊社も新しく会社を立ち上げたり、他にも新しい取り組みをし始めたこともあり、顧問弁護士をつけようと思いました。

 

藤井先生と顧問契約を結んだきっかけや理由を教えてください。

萱沼社長:知り合ってから顧問契約するまでに、少し時間があったのですが、それまでの間に、フランクにライトな話題で色々とお話をさせていただいていたので、「顧問弁護士を誰にお願いしよう」と考えたときに、他の人が浮かびませんでした。まず最初に浮かんだのが藤井先生だったというのがきっかけではあります。また、そのタイミングと前後して、藤井先生がクラウド型ビジネスチャットツールの「チャットワーク」を駆使しながら顧問契約をやってらっしゃるということを伺っていました。弊社もチャットワークを活用していましたので、非常に生産性が高い仕事ができるという期待もありました。

 

顧問契約を結んで良かったことを教えてください。

萱沼社長:IT弁護士とおっしゃっているので、事前にある程度、その辺のところはお任せというか、お話ししやすいのかなという想像はしていましたが、想像以上だったということですね。

藤井:良かったです。

萱沼社長:ITに詳しい弁護士というよりも、弁護士風のIT業界の人と思うぐらいです。つまり何が一番助かるかというと、ITに関する説明がほぼ要らないということですね。  我々にも言えることなのですが、相手も知っているだろうと思い、勝手に前提条件のハードルを上げてしまって、話が進んでいく中で「そもそもそれってどういう意味?」と、手戻りしながらお話をすることになるケースがあり、反省して気をつけているところなのですが、甘えさせてもらえる言い方をすれば、藤井先生にはそういう気遣いが要らないですね。「知っている」という前提で物事が進められます。これが我々の負担も少ないですし、スピードにもつながりますよね。そういう点では想像以上でした。

 

他に藤井先生と契約して良かったことはありますか?契約時には期待していなかった効果などかあれば教えてください。

萱沼社長:やはりチャットですね。まず1つ目に、やり取りがかなり即時性が高いということですね。リアルタイムで進むので、非常にやりやすい。  想定外に良かった部分としては、一般的には弁護士の先生にご相談をさせていただくときって、ある程度まとまった時間を確保し、場所も準備してお話をさせていただかなければいけないですし、こちらも質問事項を準備しなければいけないと思います。しかも、まとめて質問して、まとめて返ってくると、返ってきたもの自体が宿題になっちゃうんですよね。この宿題をよく考えていくと、帰りの電車の中でまた質問が出てくるんですよね。「ああ、あれ、聞いときゃ良かった」とか「これ、また分からないな」とか。それを聞くために、またアポを取らなきゃいけないというのが通常のパターンだと思いますが、チャットだと、「分かんないな」って思った瞬間に、条件反射で質問をすることができます。その質問に対して、どちらかというと小分けした形でリアクション良く返していただけます。  また、藤井先生は後ほど総括してご説明もしてくださるので、すごくありがたいです。実は私、藤井先生に質問するときにメモしてないんですよ。どういうことかというと、時間と場所決めて質問するんだったら、メモ書きして「今日、これとこれ聞かなきゃ」と言って、温めて行かなきゃいけませんが、思いついた瞬間にチャットに打っちゃうんですよね。チャットは、その質問が時系列にログで残りますから、これがメモになります。そんな使い方をさせていただいています。

インタビュアー:直接の打ち合わせの場合だとメモを取り切れてない可能性もありますもんね。

萱沼社長:おっしゃるとおりです。口頭でお聞きすると、我々はプロではありませんので、おっしゃっていることの意図は分かっても、かなり省略した形で記録に残さざるを得ないと思います。でも、チャットであれば、藤井先生からの発信が、100%劣化することなく残りますので、すごくありがたい。また、同じグループチャットの中に、例えばひな型だとか、過去の契約書だとか、全部データで残っていますので、過去のそういったものを振り返るときにも、すぐに探し当てられます。例えばNDAなどはパターン化していますので、あのときと同じタイプの契約書が必要だなって思ったときに、藤井先生とのグループチャットを開き、ファイルを参照すれば、すぐに引っ張り出せる。そんなところも便利ですね。

藤井:以前に萱沼社長が、私とのチャットでのやり取りについて、『ナレッジデータベース』という言葉を使われていて、「ああ、なるほど」と感じたのですが、チャットワークの検索機能の使い方に関しても教えていただければと思います。

萱沼社長:我々にとって、過去の事例はとても大事です。ですので、過去のやり取りが「どんなやり取りだったか」の振り返りが機敏にできるというのはすごくいいですね。 チャットワークの場合、スマホでも確認ができますので、どんなところにいても、スマホ端末さえ持っていれば、振り返られる。パソコン持っていれば、過去の全文検索かけられますので、うろ覚えであったとしても、キーワードを入れて検索すれば「あ、こんなことだったんだな」ということを振り返られるので、すごい安心材料になりますよね。そういう意味でのナレッジデータベース。グーグルやヤフーなどの検索エンジンは一般的なことは教えてくれますが、藤井先生とのチャットの検索は濃厚です。

藤井:こういう主張があって、どう切り返すかとか、契約書のこういった点はどう規定するかとか、そういったのがずっと残っていますので、同じような相手方、同じような案件ですと、大抵問題になる箇所も、例えば著作権とか、秘密保持とか同じなので、過去の例を参考に答えることができる。どんどん社長の法務のレベルが上がっていって、すぐにもうご自分でも回答できるようになるというような、レベルアップの効果もありますよね。

萱沼社長:そうですね。少しずつではありますけれども、レベルアップしているなという実感はあります。また、現在藤井先生とのグループチャットには私しか入っていないのですが、遠くない将来に、社員にそこに加わってもらう形を取ると思います。そのときに、ここまで1年以上やり取りをさせてもらっていますので、そのやり取りを新しく入ったメンバーも容易に振り返ることができます。そうすると、知識の共有の輪がさらに広がると思います。そういう意味でもチャットでのやり取りは、後々も効いてくるような取り組みだと思いますね。

 

スポットで契約するのではなく、顧問契約で依頼するのとではどのような違いがあると感じていらっしゃいますか。

萱沼社長:大きく違うと思いますね。やっぱり連続性って大事だと思っていますので、そこはスポットではとても得られないメリットだと思いますね。

藤井:たとえば、契約書をチェックするときでも、相手がどういう評判の会社なのか、今までどれぐらい付き合いがあったのか、どういう経緯で契約を結ぶことになったのか、この契約で顧問先が狙っているメリットと心配しているリスクはなにか。逆に向こうはどういったメリットを狙っていて、どういったリスクを考えているのか。そういった背景事情によって、契約書のどこの部分を中心にチェックするか、あるいはどこまでのコメントをするかが、変わってきますので、背景事情を知るということが、精度の高い契約書のチェックに必要なことであう。そして、顧問先と何度もやり取りをさせていただいていると、ご相談される段階で背景事情もわかっていますので、私もスムーズにチェックができます。

 

藤井先生にどのようなことを依頼されているのか教えてください。

萱沼社長:日常的には、やはり対外的なやり取りに関わる部分、具体的にいうと、秘密保持契約書のやり取りですね。契約に至る前の段階で、やり取りが発生するケースが多いので、契約書よりも多かったりします。その流れで今度は、個別の具体的な契約に関する書面の作成やチェックですね。あとは当社の場合、先ほど申し上げたような新会社を立ち上げたというケースがありましたので、私が両方の代表を務めていますが、法人格を持った2つのものですので、会社対会社の契約関係に関して、法律関係はきっちりしておかなければいけないと思い、依頼をしています。今回は初めからしっかりしたものを作っておきたいと思って依頼しましたが、私が想定できないことや、イレギュラーケースを先生から指摘いただいて整えているところです。

 

藤井先生はどのような存在に御社でなっておりますでしょうか。

萱沼社長:もともと仕事以外の場で知り合ったので、日常は色々なお話をざっくばらんに、気さくにさせていただいていますが、いざ、仕事の面になれば、法律面に関してのプロとして関わっていただいているので、大変心強く思っていますし、チャットワークとの掛け算で、弊社の法律や知識に関してのデータベースというふうに思っています。弊社は、顧問契約としては1年強のお付き合いなので、これがどんどんつながっていくことによって、情報と知識を蓄積していって、連続性もどんどん高まっていくことで、もっと付加価値がつくと思っています。今後もお付き合いを続けながら、知識のデータベースのところをどんどん分厚くしていきたいなと、そんなふうに思ってますね。

 

最後に顧問契約を考えていらっしゃるIT企業の皆さまにメッセージをお願いします。

萱沼社長:我々が一番考えなければいけないのは、生産性ですよね。色んな業界がありますが、特にその中でスピード感が大事な業界なのが、このIT業界だと思います。そういう意味では、チャットワークのようなツールの活用だとか、ITに関する知識だとか、そういったものというのは、今からそこがゼロの弁護士の先生にこちらからアプローチして「やってください」と言っても難しいですし、恐らくほとんど無理なお話だと思います。そういった部分の手間を一切省くことができるというのは、我々にとって、得難い時間を買わせていただく形になるわけですね。そういう生産性を考えたときに、これはもう顧問料をお支払いする何倍もリターンになって返ってくると思いますので、最優先して考えていただき、なるべく早く、少しでも早くお付き合いを始めていただくと、データベースとして蓄積できる部分が多く、御社にとってのメリットもどんどん大きくなってくというふうに思います。

 

 

インタビュー企業紹介 株式会社ディー・マネージ様

所在地

東京都渋谷区渋谷1-8-3 TOC第1ビル8F

 

事業内容

業務パッケージソフトを活用した中小企業の経営コンサルティング

 

会社ホームページ

http://www.d-manage.com/