その③ 一見正しく見える契約書も、業界への理解があるともっと良い契約書が作れる!

藤井弁護士はITやWEB業界の企業に特化した顧問弁護士として活躍しているが…

今回の件は、サイトのSEOの表示順位を上げるために委託したSEO会社から送られてきた契約書についての指摘でした。

この契約書の内容はと言えば、SEO対策を実施した場合、順位があがらないことがあり、そのような場合の責任は負いかねる、といったような一般的形式的な内容で纏め上げられていました。その契約書を提示された会社様は特段疑問を呈するでもなく、契約締結をしようとしたところ、顧問弁護士である藤井先生が指摘したのが、発注者側の必要以上のリスクテイクの危険性でした。

指摘の内容として1点目に、SEOというのは現在の順位を少なくとも維持、もしくは改善してより上位に表示させるのが本来的な働きだとしても、なかなかそうはいかず実際は順位を落としてしまうということもあり得る、ということがこの契約書では加味されていないこと。

2点目に、現状の契約書であると、発注者側のリスクとしてSEO会社がどのようなやり方でSEO対策を施して出た結果だとしても、そのプロセスには口出しできない、ということでした。

もし、冒頭でお伝えしたようなSEO会社側の無限の失敗についても損害への保障を求めることができない内容の契約書を結んでしまっていたら、それはSEO会社に発注した側にとって、必要以上にリスクをとることと同義になります。

実際はSEO会社として、やるべきことをやっているか、業界のトレンドなどについても把握して対策を実施したのか、ブラックハット的なやり方をしていないか、等、SEOの特性を理解した上でのリスクヘッジ、かつ出た結果の正当性についても判断していただけます。

藤井先生はSEOの持つ特性を知っていて、かつそのリスクのどこまでが人為的に回避できるのかを理解していました。契約書で必要以上の不利益をこうむらないように、どんな時もできるだけ顧問先に親身になる、それが藤井先生の顧問スタイルです。