ダイバーシティは本当に良いことなの?

GoogleのNYオフィスで、Googleのダイバーシティ(多文化主義)に対する考え、取り組みについて講演を聞きました。

Google NYオフィス

Googleは多文化主義を全面的にポジティブに捉えていますが、僕は多文化主義には無視できないネガティブな面があるのでは、と考えています。

人種、宗教、性別、年齢、経歴などにかかわらず、多様な人達が集まるダイバーシティな集団が、Googleなどのシリコンバレー発のIT企業の特徴です。

彼らは、多様なバックグラウンドからアイディアを出し合い、ディスカッションをし合うことで、誰も思いつかなかったイノベーションを実現しています。

ダイバーシティがイノベーションを生むというGoogleの考え

その一方で日本企業は、日本人・男性・中高年・特定の有名大学卒、という非常に同質性の高い集団なので、グローバルなイノベーション競争に太刀打ちできない、というのはそのとおりだと思います。

ですが、果たしてシリコンバレー発のIT企業は果たして「多様な人達の集まり」なのでしょうか。

これまで多くのシリコンバレー発のIT企業の社員さんと会ってきましたし、友人も何人もいますが、皆さんとても「頭が良い」人たちなのですね。

それに、政治思想もリベラル(自由主義)です。

人種、宗教、性別、年齢、経歴などは多様ですが、「高い知能」や「リベラルな政治思想」という側面では、同質性が高いと思います。

このような共通要素がないダイバーシティが、社会の分断や格差を招く事態になるということは、最近の欧州における社会的な混乱を見ると、懸念されるところではあります。

一方で日本は、同質性が高いことで格差が少なかったり、コミュニケーションコストが少なくて済んでいる、という側面もあります。 なかなかに難しい問題ですね。