スタートアップ大国スウェーデン

スタートアップといえばアメリカのシリコンバレーですが、実はストックホルムはシリコンバレーに次ぐ世界二位のスタートアップハブなのですね。

それを支えているのが、「産業イノベーション省」(Ministry for Enterprise and Innovation )です。

産業イノベーション省の方から、お話を聞きました。

・2016年の北欧スタートアップの実に54%がストックホルムで起業

・フィンテック、エンタープライズSaaS、eコマース、エンターテイメントメディアと、スタートアップの種類は様々

・人口が少なくて市場が小さいので、初めから世界進出が前提(グローバル対応でスケーラビリティがないと、スタートアップと見なされない)

・ITスキルとビジネスマインドの開発を学校教育で行ってる(プログラミグの授業があるし、経済を専攻している高校生には、実際に自分達で会社を設立して出資を募って商売をする課題が与えられる)

・スタートアップハブには3タイプある。シリコンバレー式(民間のエコシステムで完結する。起業家を投資家が支え、エグジットした起業家が投資家になったりする。)、シンガポール式(政府が国策として主導。規制はガンガン撤廃。海外の優秀な人材を集める。)、そして北欧型(政府は下支えをするが、あくまでも民間で回す。スタートアップが大企業になり、スタートアップの顧客となったり、出資をする)

・「ペイ・フォワード」の精神が根付いているし、大企業がスタートアップを「開発・研究のアウトソーシング先」と考えてる
政府(産業イノベーション省)として、いかに大企業とスタートアップを結びつけて協力させるかに力を入れていると感じました。

日本政府もスタートアップ育成に力を入れていますが、シリコンバレー式やシリコンバレー式ではなく、北欧式を目指すのでしょうね。

大企業とスタートアップ、どちらもサポートしている自分として、両者を結びつける仕事をこれからしていきたいなと思いました。

あと、子供が生まれて高校生になったら、会社を設立させて商売させます!

産業イノベーション省内の講堂にて