弁護士藤井のメールマガジン VOL.80【フリーランスに支払う報酬、源泉徴収してますか? その4】

皆さん、こんにちは。

「IT弁護士.com」の弁護士藤井です。
http://itbengoshi.com



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【フリーランスに支払う報酬、源泉徴収してますか? その4】
■「弁護士藤井のメールマガジン」 VOL.80  2015/5/18
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■ 【EXPOに出展してきました】
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5月13日(水)~15日(金)までの間、東京ビッグサイトで開催された「Web&モバイル マーケティングEXPO」に、IT飲み会共同出展ブースで出展してきました。


三日間フルで出展していて、体力的にはしんどかったのですが、業務が滞ることはありませんでした。

というのは、私はクラウドサービスを組み合わせることで、いつでもどこでも効率よく業務ができるスタイルを実現しているので、隙間時間でクライアントからの相談に対応できたのですね。

クラウドサービスの組み合わせのポイントは、Evernote社からの導入事例取材でお話しているので、参考にしてみてください。

(Evernote 使い方と事例)
https://blog.evernote.com/jp/2015/04/14/47186

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■ 【フリーランスに支払う報酬、源泉徴収してますか? その4】
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それでは、前回のおさらいです。

・源泉徴収とは、給与・報酬等を支払う者が、給与・報酬等を支払う際に、そこから(給与・報酬等を受け取る者が納税義務を負う)所得税等を差し引いておき、別途まとめて(本人の代わりに)納付する制度

・源泉徴収は、主に、個人に対しての支払が対象

・フリーランスに対して支払う報酬は、所得税法第204条1項1号~8号に定められた8種類の業務に関する報酬である場合に、源泉徴収の対象になる

・IT業界で発生する代表的な業務、要件定義・設計・プログラミング・ディレクション・コーディング・テスト等は、この8種類の業務に該当しない=源泉徴収の対象にならない

・対象になるとしたら、フリーライターに支払う原稿の報酬、フリーカメラマンに支払う写真の報酬、フリーデザイナーに支払うデザインの報酬、フリーエンジニアが開発した(その人が著作権を有する)プログラムの使用料くらい

・源泉徴収の計算方法は、報酬の支払総額が100万円以下の場合は、10.21%を乗じた金額/100万円を超える場合は、10万2100円+(支払総額-100万円)×20.42%の金額

・原則として、報酬を支払った月の翌月10日までに、最寄りの金融機関又は管轄の税務署に納付する

・納付しないと、不納付加算税(納付税額の10%)や延滞税などを課せられる可能性がある

それでは今回は、発注先のフリーランスが、源泉徴収のことを分からずに、源泉徴収分の金額を控除していない請求書を送ってきて、会社としてもそれに気づかずに、記載された金額をそのまま支払ってしまった場合に、どうすればいいかについて解説をします。

結論からいえば、報酬を支払う=源泉徴収を行う義務のある発注者は、源泉徴収を行わずに報酬を支払ってしまったとしても、源泉徴収分の税額を納付する義務を免れません。

つまり、源泉徴収分の税額を回収するのは、発注者の責任となるのです。

そのため、源泉徴収を行わずに報酬を支払ってしまった場合は、フリーランスに対して、源泉徴収分の税額を交付するよう求めるか、あるいは、次回の取引の際に、前回の源泉徴収分の税額も差し引く(相殺処理をする)必要があります。

これは、フリーランスとの関係が良好であったり、継続的に発注をしているのであれば、特に問題はありません。

ですが、喧嘩別れのような形になって契約が終わってしまった場合は、源泉徴収分の税額の回収が難しくなってしまいます。

そのため、フリーランスに発注をする場合は、源泉徴収のし忘れには、くれぐれも注意する必要があります。

そしてこの問題は、今流行りの「クラウドソーシング」を利用する場合には、特に注意が必要になるのです。

次回、クラウドソーシングを利用してフリーランスに発注をする場合、源泉徴収をどう処理すればいいかについて、解説をします!

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■ 【あなたは誰?】
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EXPOでの三日間は、普段通りのラフな格好で過ごしました。

(こんな感じです)
https://www.facebook.com/Bengosi.Fujii.Sou

私はスーツやネクタイが好きではないので、きちんとした会合や打合せでない限りは、お固い格好はしないのです。

ですが、展示パネルの写真(メガネ&スーツ)とあまりに違ったようで、来場者の皆さんと名刺交換をするたびに、「本人ですか!?」と驚かれてしまいました。

次からは写真を変える必要がありますね。


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