「弁護士藤井のメールマガジン」VOL.78【フリーランスに支払う報酬、源泉徴収してますか? その2】

皆さん、こんにちは。

「IT弁護士.com」の弁護士藤井です。
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【フリーランスに支払う報酬、源泉徴収してますか? その2】
■「弁護士藤井のメールマガジン」 VOL.78  2015/4/27
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■ 【フリーランスに支払う報酬、源泉徴収してますか? その2】
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それでは、前回のおさらいです。

・源泉徴収とは、給与・報酬等を支払う者が、給与・報酬等を支払う際に、そこから(給与・報酬等を受け取る者が納税義務を負う)所得税等を差し引いておき、別途まとめて(本人の代わりに)納付する制度

・源泉徴収は、主に、個人に対しての支払が対象(法人に対しての支払は、馬主に対して支払う競馬の賞金のみが対象)

・フリーランスに対して支払う報酬は、所得税法第204条1項1号~8号に定められた8種類の業務に関する報酬である場合に、源泉徴収の対象になる

・具体的には、「原稿の報酬・挿絵の報酬・写真の報酬・作曲の報酬・デザインの報酬・著作権の使用料・講演の報酬・指導料・翻訳の報酬・校正の報酬」等

それでは、IT業界でフリーランスに発注をする場合に、どういう業務の報酬であれば源泉徴収の対象になって、どういう業務の報酬だと対象にならないのか、見ていきましょう。

実は、IT業界で発生する様々な業務の報酬は、源泉徴収の対象にはならないのですね。

具体的には、要件定義・設計・プログラミング・ディレクション・コーディング・テスト等に関する報酬です。

これらの業務は、所得税法第204条1項1号~8号に定められた8種類の業務に該当しません。

IT業界で、この8種類の業務に該当するものといったら、それこそ、

・フリーライターに支払う原稿の報酬

・フリーカメラマンに支払う写真の報酬

・フリーデザイナーに支払うデザインの報酬

・フリーエンジニアが開発した(その人が著作権を有する)プログラムの使用料

くらいでしょう。

つまり、例えばフリーエンジニアに、著作権を買い取る形態で、Webサイト制作を発注した場合で、原稿と写真は発注者が用意したとなると、フリーエンジニアに支払う報酬の内、源泉徴収の対象になるのは、デザインの報酬分だけになるのですね。

(原稿と写真は、発注者が用意しているので、これに関しては報酬が発生しないからです)

どうでしょう。源泉徴収の対象となる業務の報酬は、かなりややこしいことがわかりましたか。

フリーランスに発注をする場合は、この点十分に注意してください。

では次回は、この源泉徴収は、具体的にどうやってやればいいのかについて、解説をします!

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■ 【結婚しました】
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以前にゼクシィの付録で「破れないピンクの婚姻届」というのがあって(特殊加工によって高い耐久性と耐水性を実現したそうです)、誰がこんなの使うの?と思っていました。

ですが、区役所備え付けの婚姻届を使ったところ、びっくりするくらいペラペラで簡単に破けそうな紙でした(複写式の1枚目みたいな感じです)。

伊達や酔狂ではなく、あのピンクの婚姻届を使うことには合理性があったのだな、と納得しました。


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