「弁護士藤井のメールマガジン」 VOL.77 ~フリーランスに支払う報酬、源泉徴収してますか? その1~

皆さん、こんにちは。

「IT弁護士.com」の弁護士藤井です。
http://itbengoshi.com



==============================
【フリーランスに支払う報酬、源泉徴収してますか? その1】
■「弁護士藤井のメールマガジン」 VOL.77  2015/4/13
==============================

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 【フリーランスに支払う報酬、源泉徴収してますか? その1】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
突然ですが皆さん、源泉徴収をしていますか?

源泉徴収というと、会社が従業員に支払う給料から諸々の税金を差し引く制度だと、なんとなくイメージされています。

ですが、源泉徴収というものは、なにも会社が従業員に支払う給料にだけ適用される制度ではありません。

実は、会社がフリーランスに仕事を発注して報酬を支払う場合にも、この源泉徴収が必要になることがあるのです!

ここで、源泉徴収という制度について、おさらいをしましょう。

源泉徴収とは、給与・報酬等を支払う者が、給与・報酬等を支払う際に、そこから(給与・報酬等を受け取る者が納税義務を負う)所得税等を差し引いておき、別途まとめて(本人の代わりに)納付する制度です。

なんでそんな制度があるかというと、国が税金の徴収を効率的・効果的に確保するためのものなのですね…。

源泉徴収は、主に、個人に対しての支払が対象となります。法人に対しての支払は、馬主(である法人)に対して支払う競馬の賞金のみが対象です。

このように、会社がフリーランスに仕事を発注して報酬を支払う場合にも、一定の場合には源泉徴収が必要になります。

注意しないといけないのは、フリーランスに対して支払う「あらゆる業務の報酬」が源泉徴収の対象になるわけではありません。

対象となるのは、所得税法第204条1項1号~号に定められた8種類の業務に関する報酬だけです。

この8種類(1~8号)の業務の報酬、読んでみるとなかなか興味深いのですが(6号なんて、「キャバレー、ナイトクラブ、バーその他これらに類する施設でフロアにおいて客にダンスをさせ又は客に接待をして遊興若しくは飲食をさせるものにおいて客に侍してその接待をすることを業務とするホステスその他の者(以下この条において「ホステス等」という。)のその業務に関する報酬又は料金」と規定されています!)、実のところ、IT業界に関係しそうなのは、1号に定められた業務の報酬くらいなのですね。

具体的には、「原稿の報酬・挿絵の報酬・写真の報酬・作曲の報酬・デザインの報酬・著作権の使用料・講演の報酬・指導料・翻訳の報酬・校正の報酬」等です(所得税法第204条1項1号、所得税法施行令第320条1項、所得税法基本通達204-6~204-10)。

・・・これを見て、皆さんなにか気づかれましたか?

そうです、実は、IT業界でフリーランスに仕事を発注する場合に、多くのケースでは、源泉徴収の対象にならないのです。

次回、この点を詳しく解説していきます!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 【事務所を独立して】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
事務所を独立してから、はや2週間が経ちました。

独立してどんな気分ですか?と聞かれることもありますが、もともと前の事務所に所属していた頃から、ほとんど独立していたようなものですし(事務所には経費だけ入れて、自分のクライアントの案件だけを対応していました)、新しい事務所のオフィスも、前の事務所と同じビルなので(今でも、郵便物を受け取ったりお菓子を食べに、ちょいちょい立ち寄ります)、特になにも変わらないというのが正直なところです。

一点変わったとすれば、「弁護士法人ファースト法律事務所」を宛名とした電話や郵便物が来るようになったことです。自分が名付けた存在が、社会で認知され、活動をしていると思うと、子を持った親のような気分になります。


※バックナンバー※
メルマガバックナンバーは、下記のリンクからご覧ください。
http://itbengoshi.com/?cat=15

※転送フリー※
このメルマガは転送フリーです。
役に立つと思ったら、他の人に転送していただいて大丈夫です。