テレビ朝日の利用規約が炎上! 利用規約の炎上はどう防ぐ?

皆さん、こんにちは。 「IT弁護士.com」の弁護士藤井です。

http://itbengoshi.com

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【テレビ朝日の利用規約が炎上! 利用規約の炎上はどう防ぐ?】 ■「弁護士藤井のメールマガジン」 VOL.64  2014/8/18
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■ 利用規約セミナーのご案内
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8月24日(日)、東京・麹町で、Movable Typeのユーザ会「MT東京」が主催する「安全安心 MovableTypeのセキュリティ」セミナーに、利用規約をテーマにしたセッションで登壇することになりました。
(申込みはこちらから)
http://mt-tokyo.doorkeeper.jp/events/13596

また、6月に東京で開催して大好評だった、法務担当者向け利用規約作成セミナーを、名古屋、大阪、広島、福岡で開催することになりました! 各地の皆さん、この機会に、ぜひご参加ください
(申込みはこちらから)
http://lexisnexis.co.jp/seminar/#seminar20140918-2
(6月のセミナーの参加者の声はこちらに掲載されています)
http://itbengoshi.com/?page_id=2352

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■ 【テレビ朝日の利用規約が炎上! 利用規約の炎上はどう防ぐ?】
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今年の5月に発生したユニクロ利用規約炎上事件、皆さん覚えていますか? 私のメルマガでも解説したこの事件、 (バックナンバーはこちら) http://itbengoshi.com/?p=2539
ユニクロのオリジナルデザインTシャツ作成アプリの利用規約が、ユーザーが投稿したデザインの著作権をユーザーから譲渡させる内容になっていて、アプリ(と利用規約)の発表当日に大炎上したしたという、なんとも残念な事件でした。 そして、歴史は繰り返されます。 あの事件からわずか3ヶ月、今度はテレビ朝日がやってしまいました。
テレビ朝日が、8月11日に、スクープ動画投稿サイト「みんながカメラマン」を開設したのですが、その利用規約の中で、「投稿動画は無償で自由に編集・改変して番組で放映するが、問題が発生した場合の解決や賠償の責任は、投稿者が負う」といった規定があったため、サイト開設その日に大炎上してしまったのです。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140814/waf14081407000003-n1.htm

ユニクロの時は、炎上翌日には利用規約が改定されましたが、テレビ朝日の件は、このメルマガの発行日である8月18日現在、サイトは閉鎖され、「投稿規約の改訂を行っています。しばらくお待ちください。」と表示されるだけの状態になっています。
ユニクロ、テレビ朝日、いずれも日本を代表する大企業が作成した利用規約で、なぜこのような炎上事件が起きてしまうのでしょうか。 私はこれを、大企業の法務部が陥る罠だと思っています。
大企業の法務部は、日々、高度な企業法務を取扱っているため、法律にも精通しています。 そのため、利用規約にどのような規定があれば、会社の「権利」を「最大化」する一方で、「責任」を「最小化」できるのか、理解していて、そのような規定を盛り込んでしまいます。
ユニクロの場合は、投稿デザインを最大限に利用するためには、著作権を譲渡してもらう規定にしよう、テレビ朝日の場合は、投稿動画でトラブルが発生した場合に、局の責任を最小化できる規定にしよう、ということですね。 これが、一対一で取り交わす紙の契約書の時代なら、特に騒ぎにはならなかったでしょう。 契約者が、契約を結ぶ際に、紙の契約書を目にするだけなので、そもそも、問題点に気付かれる機会が少ないですし、気付かれたとしても、その人が契約しないだけで終わるでしょう。
しかし、Webサービスの利用規約の場合は、全く話が違います。 Webサービスの利用規約はいつでも誰でも(別にそのサービスを利用するわけではない人でも)見ることができます。 そして、その中には、利用規約に詳しい人がいたりして、利用規約の問題点に気付くわけですね。 しかも、SNSが発達した現代では、一人の指摘があっという間に拡散します。 あとは、「祭り」に参加したい人たちが、炎上を引き起こしてくれるというわけです。
では、どうすれば利用規約の炎上を防ぐことができるのでしょうか。 ポイントは二つです。
・ユーザー目線でチェックする
・法的に不要なことは規定しない
ユーザー目線でのチェックは、ユニクロ利用規約炎上事件を見れば分かります。 ユーザーは、オリジナルデザインTシャツを作るために、アプリにデザインを投稿するわけですよね。 それなのに、投稿デザインの著作権がユニクロに譲渡されて、以降投稿デザインを利用することができなくなってしまうなんて、あり得ない話ですよね。 ユーザー目線でチェックすれば、こんな規定は受け入れられない、ということが分かるはずです。
法的に不要なことは規定しないことは、テレビ朝日利用規約炎上事件を見れば分かります。 例えば、他の人が撮影した動画が無断で投稿され、テレビ朝日がそれに気付かずに放送してしまった場合、著作権侵害のトラブルになります。 ですが、著作権者から著作権侵害のクレームがあった場合に、局として何も対応しないわけにはいきません。 放送自体が、著作権の侵害行為なわけであり、侵害行為の停止は、局の責任になります。 また、それによって局が被った損害については、投稿者に対して賠償を請求することは可能です。 そして、この投稿者の損害賠償責任は、利用規約に規定していなくても、法律上当然に発生します。
つまり、今回炎上を招いた規定は、法的には不要な規定ということです。 確かに、法的に不要な規定であっても、利用規約にあえて明記することで、ユーザー対応をやりやすくするという事実上のメリットはありますが、それで炎上を招いてしまえば、元も子もありません。 以上の二つのポイントを押さえて、会社を法的に守りつつ、炎上を招かない利用規約を作ってくださいね。

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■ 絶対負けられない戦いがそこにある
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毎年恒例、裏磐梯にある小野川湖でキャンプをしてきました。 私の毎年のキャンプは、ブヨとの戦いでもあります。 ブヨというのは、子バエのような見た目の小さい吸血昆虫で、こいつに噛まれると、凄まじい痒みと痛みと熱で患部が腫れ上がるのです。
以前、足の甲を噛まれた時は、足がギョッとするほど腫れ上がって、靴を履けなくなってしまうほどでした。 しかも、1ヶ月くらいは傷跡が残るという、一体どれほどまでに人間に恨みがあるのだ、と言いたくなるやつなのですね。 それだけ凶暴なのに、綺麗な水場でしか生きられないという軟弱者で、都会には一切生息していません。
今年は、強力な虫除けをこまめに散布すると共に、長袖長ズボン、靴下は二枚重ねで、ズボンの裾を靴下に入れることで、見事ブヨに刺されずに済みました。 その代わり、蚊には結構刺されました。 なぜ!?
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