Q.契約書の「甲」や「乙」の表記は必要なの?

A.別に必要ではありません。

契約書では、お互いのことを、「甲」とか「乙」とかで表記するのが普通です。 (前文)

株式会社田中物産(以下「甲」という。)と山田興業株式会社(以下「乙」という。)とは、以下のとおり取引基本契約を締結する。

(第1条)
甲と乙とは、~ というような契約書を、よく見るのではないでしょうか。
別にこの表記は、法律上の義務ではありません。
ただの慣習です。 ただ、「甲」とか「乙」とか書かれると、どっちがどっちだか分かりにくくて、間違えてしまうこともあります。
そこで、私が使っているテクニックがあります。
ワードファイルでもらった契約書のデータを、「置換」機能(ctrl+H)を使って、いったん甲乙を、それぞれの名前に戻してしまうのです。
そして、契約書のチェックが済んだら、また置換機能を使って、甲乙表記に戻するのです。
このテクニックを使えば、甲と乙が、どっちがどっちか間違えずに、契約書をチェックすることができます。