通常訴訟

通常訴訟」とは、一般的にイメージされる裁判手続です。

法廷で、裁判官の下で、弁護士同士が主張を戦わせ、証拠を集めて立証して、裁判官が判決を出す、という流れになります(判決の前に、和解で終わることも多いです)。

債権回収の方法としては、一番の正攻法です。

訴訟はとにかく時間がかかる、そんなイメージを持たれると思います。

確かに、商品・サービスに瑕疵があるなど主張して支払を拒んでいる相手との訴訟は、瑕疵の有無などを徹底的に争うことになり、解決までに1年以上かかることもザラにあります。

しかし、相手が、支払う義務があることは分かっているものの、あわよくば踏み倒そうと狙っているだけだったり、資金に余裕がなくて、一括で払えないでいるような場合だと、ほとんど時間をかけずに、訴訟を終わらせることもできます

それこそ、訴状が届いた時点で、すぐに支払ってきたり、分割払いの提案をしてくることさえもあります。

また、こちらに十分な証拠がなかったり、相手方に言い分があったとしても、相手方が、訴訟を長々と続けることの労力・時間・費用負担を考えて、適当な所で折り合いをつけて、和解になることも、よくあります。

実のところ、裁判官としても、判決を書くのは結構な負担になり、和解で終わってくれた方が助かるので、割と積極的に和解を進めてくれます。

そのため、硬直状態になっていた相手方との話し合いが進むことも、よくあります。

「判決で白黒付けたい!」というわけではなく、「少ないコストで多く債権を回収したい」と考えているのであれば、裁判官の力を借りて、早い段階での和解を狙うのも一つの手です。

いずれにせよ、訴訟を行うためには、こちらの主張を法的に正確に構成して、適切な証拠を取捨選択して提出し、相手方の主張に的確に反論をする必要があります。

通常訴訟は専門的な知識・経験のある弁護士依頼せずに、自社で対応するのは大変です。

まずは弁護士に相談することをおすすめします。