【請求書にハンコは必要なの? その5】弁護士藤井のメールマガジン VOL.139 2018/2/13

皆さん、こんにちは。
「IT弁護士.COM」の弁護士藤井です。

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【請求書にハンコは必要なの? その5】
弁護士藤井のメールマガジン」 VOL.139 2018/2/13
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■ 【請求書にハンコは必要なの? その5】
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それでは、前回までのメルマガのおさらいです。

・判子社会の日本では、きちんとした文書には署名(自筆でのサイン)と押印(判子を押す)がセットになっていることが普通

・判子はきちんと管理されている(はずである)ので、他人は簡単には使えず、本人確認になる

・プリントで押印を偽造しても、押し跡がないのでばれる

・3Dプリンターなどで判子を複製されても、実印なら対抗できる

・実印とは、公的に登録・届出した判子のことで、その判子がその個人・会社のものだということを、「印鑑証明書」で証明してくれる

・印鑑証明書の複製や無権限での取得は極めて難しい

・法律上、判子がなければ効力が認められない書面や、判子を義務付けられている書面がある

・また、「二段の推定」という法理論で、「書面に押された判子が本人・会社の判子であれば、その書面はその本人・会社によって作成されたものと推定される」という効果もある

さて、これまでのメルマガで判子の重要性を説明してきましたが、今回はいよいよ、請求書に判子が必要かについて解説をします。

先に結論から言うと、必要ではありません。

請求書は、判子がなくても法的効力は認められますし、別に判子が法的に義務付けられてもいません。

とは言え、判子には前回のメルマガで解説した「二段の推定」という効果があるので、請求書が本物か偽造か争いになった時に役立つから、やっぱり請求書に判子は必要なのでは?と思うかもしれません。

ですが、請求書が本物か偽造かが争いになるケースって、どれだけあるのでしょうか。

普通に取引関係にある会社同士で、きちんと作業を実施して/作業が実施されたことを確認して、いつものように月末締め、翌月払で担当者から請求書を送って/担当者宛に請求書を送って、というだけなら、そんな問題が起きる可能性は低いでしょう。

業種や案件の内容、金額、取引先によって、トラブルが滅多に起きないケースの場合にまで、機械的に判子を押した請求書をやり取りするのは、どうなんだろうと思ってしまいます。

ちなみに、当事務所では、MFクラウド請求書というオンライン請求書送信システムを使っていて、請求書データをクライアントに送信しています。

(請求書データも自動作成設定で作成されるので、本当に楽です)

一応、MFクラウド請求書には印影登録機能があるので、スキャンした印影が請求書データ上に表示されてはいますが、もちろんのこと、実際に判子が押されているわけではありません。

(当事務所の、MFクラウド請求書の導入事例)
https://invoice.moneyforward.com/example/professional/first_law_farm/

そして、当事務所のクライアントには上場企業が数多く存在していますが、どのクライアントからも、「判子を押した請求書を郵送して下さい。」なんて言われていません。

顧問法律事務所からの毎月定額の顧問料の請求書に関して、本物か偽造かなんて、争いになるとは考えにくいですしね。

このように、当事務所は古いビジネス慣習にとらわれず、合理的なビジネスをしているので、つい先日も「flick! digital (フリック!デジタル) デジタル超整理術仕事効率アップ編」という雑誌で取材を受けました。

(「セキュアなクラウドで、モノと場所に縛られない仕事環境を構築 デジタル&クラウドで実現する究極にミニマルで自由な働き方」の記事)
https://itbengoshi.lmsg.jp/p/Q2Ftd

というわけで、今回のメルマガのシリーズでは、請求書の判子の必要性から始まり、日本の法律における判子の位置づけから、合理的なビジネスのあり方まで、だいぶ話が広がりました。

今回のメルマガをきっかけに、皆さんのビジネスでも、それは法的に本当に必要なことなのか、どんな法的な効力があるのか、どうすれば合理的なビジネスを実現できるのか、いろいろ考えてもらえればと思います!

 

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■  【9.11テロの跡地は今】
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2001.9.11に起きたアメリカ同時多発テロの現場となったワールドトレードセンターに、あれから11年ほど経った2017.10.11に行ってきました。

テロリスト含む乗員・乗客・テナント・消防・警察など、あわせて2749人もの死者を出す惨事の現場は今、慰霊とビジネスの折り合いをつけた場となっていました。
続きはこちら

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