【オンラインで契約を結ぼう! その4】 弁護士藤井のメールマガジン VOL.132 2017/10/16

皆さん、こんにちは。
「IT弁護士.com」の弁護士藤井です。

===============================
【オンラインで契約を結ぼう! その4】
「弁護士藤井のメールマガジン」 VOL.132 2017/10/16
===============================

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 【オンラインで契約を結ぼう! その4】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

それでは、前回のメルマガのおさらいです。

・契約の合意は書面でしなくても(メールだろうと口頭だろうと)、法的には有効

・ただし、書面の契約書を結んだり、契約締結に際して書面の交付が法律上必要とされている契約もいくつかある

・とはいえ、こういった法の定めは例外。IT企業が企業間取引で結ぶ契約のほぼ全ては、書面の契約書を結んだり、契約締結に際して書面を交付することは必要とされていない(or書面の交付に代えてデータファイルを提供すれば足りる)

・オンラインで契約を結ぶメリットは印紙がいらないこと(コスト削減になる)

・契約書の電子データをプリントアウトする(紙にする)場合は要注意。オンラインで契約を結ぶサービスを利用した場合、理屈の上では課税対象とはならないはずだけど、税務署に誤解される可能性がある

では、今回のメルマガでは、実際にオンラインで契約を結ぶサービスを利用する場合の注意点を解説します。

それは、なんといっても「権限を持った人が契約を結んだのか」の確認です。

担当者が会社内で然るべき決裁を得ずに勝手に契約を結んでいた・・・。

今になって会社に不要になった契約を、当時の担当者(もう辞めてしまった)が勝手に結んだものだから無効だ、と話を覆された・・・。

社内の権力闘争の結果、新たに主流派となった取締役が、力を失った取締役が進めていた契約を、勝手に結ばれたものだから無効だ、と話を覆された・・・。

こういった「権限を持った人が契約を結んでいなかった(あるいは、そうだとでっち上げられた)」トラブルは、会社と契約を結ぶ場合に時たま問題になります。

契約の手続きを相手方の会社の社長と進めていたら、こうはならないのですが(社長なんですから、当然に権限を持っています)、法人成りした企業や零細企業でもない限り、社長ではなく担当者レベルで契約の手続きが行われることが多いでしょう。

そのため、オンラインで契約を結ぶサービスを利用する場合、そのサービスを利用した人に契約を結ぶ権限があったのかを、どうやって確認するかが問題になります。

「でもその問題って、書面の契約書を結ぶ場合も同じでは?担当者が会社の印鑑を押した場合だって、その担当者に契約を結ぶ権限があったかどうか、後から問題になるのでは?」

と思ったあなたは、とても鋭いです。

でも、書面の契約書を結ぶ場合は「二段の推定」という法理論によって、この問題は解決できるのですね。

ややこしい話なので解説はしませんが、結論だけ言えば、「書面に押された印鑑が会社の印鑑であれば、その書面はその会社によって作成されたものと推定される」ことになります。

「なんだ、だったらやっぱり書面で契約を結ぶべきではないか!」と思うのは、まだ早いです。

次回、オンラインで契約を結ぶサービスを利用する場合に、この問題をどうクリアするかについて解説します!

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■  【北欧のスタートアップが今熱い】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

エストニアで毎年5月に開催されるテックカンファレンス「Latitude59」、北欧のスタートアップと世界中の投資家が集まる一大イベントに参加してきました。
日本人投資家の方にスタートアップ界隈の面白い話をいっぱい聞いたので、シェアします!

続きはこちら

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 【顧問契約募集のご案内】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
弁護士法人ファースト法律事務所は業務拡大中につき、顧問契約を募集中です。

・法律相談に24時間以内に回答

・契約書や利用規約をチェック
・契約書や利用規約を作成
・契約交渉をバックアップ
・未収金回収
・労働問題対応
・ウェブサイトなどで顧問弁護士を表示可能
・他にも多数のサービスあり

これら全てが、毎月定額の顧問料に含まれています。

オンラインベース(チャットやメール)でやり取りできるので、東京近郊でない企業様でも対応可能です。
面倒でリスクも高い法務の業務は、専門家にアウトソーシングしませんか?
顧問サービス内容をイラストで分かりやすく紹介したページをご覧ください。

http://itbengoshi.com/page-5427/

※バックナンバー※

メルマガバックナンバーは、下記のリンクからご覧ください。
http://itbengoshi.com/category/mailmagazine